自然と共存するワイナリーグランカラモンはリュベロン国立自然公園の中にあります。フランス南東部を流れるデュランス川に面し、北側にはリュベロン山脈、南側にはサンヴィクトワールが望めるグランカラモン。37ヘクタールの敷地には広大なぶどう畑と森が広がっています。ぶどう畑は22ヘクタール、そのうち14ヘクタールはAOPリュベロン、8ヘクタールはIGP(ヴァンドペイ)の畑になります。
さまざまな野生動物が暮らすカラモンの森には豊かな自然の恵みがあり、森と畑の生態系を重視するために、自然のちからを最大限に生かしたワイン作り(伝統的減農薬法)に努めています。ぶどうの大地と森の秘められたパワーのおかげで、健全で美味しいぶどうを収穫することができています。
畑を取り巻く気候と環境グランカラモンの畑は標高220m、南向きに面し、粘土石灰質、泥土質の土壌で、デュランス川の支流が流れていた跡地に位置するため、川底の石が現在もそのまま残っています。地中海性気候で灼熱の太陽、ミストラルのような乾いた北風や夏に拭かれる南風などの条件も相まって、たくましくて力強いぶどうを生み出します。
ぶどうの栽培に必要条件のひとつである、夏の朝と夜の気温差やミクロクリマもあるのが特徴的です。カラモンでは剪定を厳しく行い、AOPもIGPのぶどうの木も同様の剪定作業で行っています。例えば、1ヘクタールあたり30〜35hlの生産量にとどめています。
ちいさないきものが元気な畑右の雑草とぶどうの木を見ればお分かりいただけるように、私たちのぶどう畑は除草剤などを極力使わずに運営しています。そのため雑草や小さな生き物たちも元気で、私たちの手間は増えてしまいますが、これがぶどうやワインはもちろん、私たちの暮らしや健康、この地域や未来にとっても健康的で継続が可能な手法です。私たちは、リュベロンの土地の個性、特徴、魅力をありのままに表現し、ここの土地にしかない個性を与えたワインを追求しています。
カラモンのぶどうの木カラモンのぶどうの木は樹齢50年以上の老樹と、樹齢20〜30年の木の区画で構成されています。2004年からカラモンがスタートしたのと同時に、1ヘクタールずつぶどうの木を植え替えるプロジェクトも進められています。カラモンのぶどうの種類は全部で11種類あります。(このページ下の表にぶどうの種類を明記しておきました)
AOP リュベロン | IGP ヴォークルーズ・メディタラネ | |
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赤・ロゼ | グルナッシュノワール シラー ムーヴェードル クノワーズ | メルロー アリカント |
白 | グルナッシュブラン ユニブラン ヴェルメンティーノ ルーサンヌ | ソーヴィニョンブラン |